『遊天荘』の復興・維持を行いながら、武道や空手道を通じた江上茂の教えを後世に伝えます

君影草 完全版 第5章 第5話 『パリからスイスまで』

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スイス空港近く

三度目の海外旅行では、さほどの時差ボケを感じないのが不思議であった。

デュボワ家は、パリのシャンゼリゼの近く、フォブール サントノーレにあるアパートの三階なのだけれど、古めかしい鉄格子のエレベーターが有ったが、せいぜい二三人しか乗れず、螺旋階段を昇った方が早く着くというしろものであった。この家は、デュボワ家のマダムと、チェリーと言う長男と、弟のローランの三人家族で、チェリーとローランが村上さんの弟子であった。

娘さんが、旧華族に嫁がれた由で、それが自慢らしく一寸上流気風が好きそうであった。弟の方は弁護士で日本に来て、今は日本人と桔婚していると聞いた。

その日は、ブローニュの森に近い村上さんのマンションで夕食を戴く事になった。

車で十分も走ったであろうか、と思えたのは、東京の様に渋滞の無いせいであろうか。静かな美しい街並みと、街路樹が続いている。マンションの四階が村上さんの家である。3DK、という間取りであろうか。居間と、子供部屋と、夫婦の寝室、キッチン、トイレ、風呂と割合にゆったり取ってある。

子供部屋には、洋ちゃんが、網のベッドの中に玩具と入れられている。親の顔をみて泣いても、決して抱き上げたりはしない。投げ出した玩具を又、ベッドの中に入れてやると、ピシャリとドアを閉めてしまう。泣けど叫ベど、聞こえはしない。又聞こえたとしても、立って行ってあやす様な事はしない。

之が欧米流の育児法なのであろう。

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