『遊天荘』の復興・維持を行いながら、武道や空手道を通じた江上茂の教えを後世に伝えます

君影草 完全版 第6章 最終話 『空手の風雲児の最後』

このページのコンテンツを全てお読みいただくには、協力会員への登録が必要です


 

昭和五十五年頃になったら、私は時折おや?と思う主人の態度の変り様に気がついた。

「俺の様な男は、俺一代で終りだよね」
と云う。亭主関白はこれより出来ない事だと云う。お前は本当によくついて来てくれた。よおく逃げなかった、としみじみ云う様になった。

何も、もう四十年近くの夫婦生活をして来た事、それが私にとって当り前の事で今は何も悔いは無い。

四十年近く主人に従って来られた事をむしろ感謝している。柳沢さんの家に行って、「あいつは行く処がないから逃げないのですよ。」と云っていたとは後年聞いたが、心の中ではひょっとしたら、逃げられると言う恐怖が何時もあったのではないか。主人は私に大きな愛で包んでいるのだと、日頃うそぶいているが、その大愛で私を思う様に働かしていると云うのであろうか。

彼は結婚前、ある右翼の人にすべてをそそぎ込んで、私にも強制した。この人を置いて自分の尊敬できる人は無いとの事だった。私は一生懸命その人を大事にした。それがどうだ。思っても見なかった裏切りにあった。

倒産して、立ち上がれなくなった時、一度は親子心中を主人はするつもりだった。

このコンテンツを閲覧するにはログインが必要です。お願い . あなたは会員ですか ? 会員について

江上茂資料館

当会へのご連絡はこちらから

会員ログイン

江上茂資料館

  • facebook
PAGETOP
Copyright © Egami Karatedo Doyukai All Rights Reserved.
Powered by WordPress & BizVektor Theme by Vektor,Inc. technology.
pocket line hatebu image gallery audio video category tag chat quote googleplus facebook instagram twitter rss search envelope heart star user close search-plus home clock update edit share-square chevron-left chevron-right leaf exclamation-triangle calendar comment thumb-tack link navicon aside angle-double-up angle-double-down angle-up angle-down star-half status